シャンプーによる抜け毛の平均本数とは?
シャンプー時、洗い流した後に、
ふと二の腕を見ると、抜け毛がついている、
ということがよくあります。
どうしてシャンプー時は
痛みもなく、
髪がするすると抜けてしまうのかな、
そもそも、なぜ髪は切っても痛くないのか、
ふと気になったので、調べてみました。
髪が抜けても痛くない理由
ここで、手のひらを広げて、
手の甲をあなたに向けて、爪を見てみてください。
爪は肌に密着しているところはピンク色ですが、
伸びて、肌に密着していない部分は白いですよね。
実は、目で見ることのできる髪の毛は、
この爪の白い部分にあたります。
だから切っても痛くないんですね。
シャンプーで抜けているのは、寿命の終わった髪
一方、シャンプーのとき、
髪がするりと痛みもなく抜けるのは、
髪の寿命によるものです。
実は、シャンプーでの抜け毛は、
もう寿命が終わっており、
抜けるのを待っていたような状態の
髪の毛なのです。
ヘアサイクルとは?
髪の毛の一生は、概ね5年~7年の
「ヘアサイクル(毛周期)」と呼ばれる
3つのステージから成り立っています。
まず、「成長期」には
頭皮の中にある髪の根本で、
毛母細胞の分裂が繰り替えされ、
髪は上へ上へと伸びていきます。
成長期が終わると、毛母細胞の分裂が止まり、
髪の毛はそれ以上は伸びません。
この状態を「退行期」(約2週間)と呼び、
頭皮の中では、毛乳頭が髪を手放す準備をしています。
引き続き「休止期」(3か月)に入ると、
そのうち自然に
髪が抜け落ちてゆくというわけです。
その後、毛穴に再び成長期がめぐってきて、
新しい髪の毛が生え、
毛母細胞が髪を伸ばしていくのです。
なぜ大量に抜けた!と思ってしまうのか
ただ、いくら抜ける予定の髪とはいえ、
シャンプー後に、排水口を掃除して、
抜け毛の量にびっくりすることもありますね。
日本人の自然に脱毛する本数は、
1日あたり50本~100本といわれています。
そのうち、半分程度はシャンプーで抜けるとして、
概ね25本~50本がシャンプーによる
抜け毛の平均数といえそうです。
もしあなたが、
「平均と比べて、私、もっと抜けているような…」と
感じたとしたら、次の可能性もあります。
まず、女性の場合、
男性よりも長めのヘアスタイルであることが多く、
1本抜けても、ロングヘアであれば、
排水口でぐるぐると毛玉になり、
ボリュームが出てしまい、
実際の本数よりも多く見えてしまうこと。
次に、日本人女性の髪は、
例えばアメリカ・ドイツの女性と比べて、
1本あたり約2倍の太さがあり、
(日本人の女性: 0.08mm~0.10mm、
アメリカ・ドイツの女性;0.05mm~0.055mm)
このため、同じ抜け毛の本数でも、
かさが多く見えてしまうこと。
逆転の発想をしてみる
それでも抜け毛の量が気になる、というときも、
毎日シャンプーすることは、
頭皮の皮脂過剰を防ぐメリットがあります。
また、お風呂から上がったら
かならず排水口をきれいにする、と決めておくと、
毎日抜け毛量を確かめることができて
便利ですよ。
もし、抜け毛の量が急に増えたりして、
心配なときは、
皮膚科のお医者さんに相談してみてくださいね。